1回1文!目と耳から服用するくすりの英語#14(エモリエントに関する警告)

11文!目と耳から服用するくすりの英語#14

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https://www.mag2.com/m/0001684701.html#detailbox

■例文:

“People who use emollient creams to treat dry and itchy skin conditions are being warned that residue can build up on fabrics, such as clothing or bedding, and cause them to catch fire more easily." (December 18, 2018)

例文引用元:https://www.gov.uk/government/news/emollient-cream-build-up-in-fabric-can-lead-to-fire-deaths

(リンク先へのアクセスは自己責任でお願いします)

■音声:

通常版

電話版

■語彙:

emollient creams:エモリエントクリーム。皮膚の表面の水分を保持する作用のある皮膚軟化剤のクリーム。

dry and itchy skin conditions:乾燥してかゆい皮膚症状。いわゆるドライスキン

residue:残留物

fabric(s):生地

clothing or bedding:衣類や寝具

 

■重要表現・解説:

treat:治療する。

[be動詞] warned that [名詞]:○○と警告を受ける。

can build up on [名詞]:○○の上に蓄積する可能性がある。canはそのあとのcause them to catch fireにも掛かっていると考えられる。 

such as [名詞]:○○のような。例を挙げるのに便利な表現

cause them to catch fire:引火を引き起こす。「catch fire」で火が付く。「cause them(ここではfabricsto [動詞]」で「生地が○○となることを引き起こす」という意味。

more easily:より容易に

 

■訳:

乾燥してかゆい皮膚症状を治療するためにエモリエントクリームを使っている人に対して、「残留物が衣類や寝具などの生地に蓄積し、より容易に引火を引き起こす可能性がある」と警告している。

■省エネフレーズ:

People who use emollient cream to treat dry and itchy skin condition are warned residue can build up on fabric, such as clothing or bedding, and catch fire more easily.

このフレーズを実際に自分で活用する際は、冠詞、完了形、3単現のs及び複数形を省略したり、前置詞のミスは無視しても十分通じる。

今回は、複数形を単数形とした。また、「being warned that」は意味が変わらないのでシンプルに「warned」、「cause them to catch fire」も発火の主語が「fabric」から「residue」に変わるが、大意は同じなのでシンプルに「catch fire」とした。

省エネフレーズに関しての詳細は、製薬英語マスターの労力を8割減らすための3つのポイント(保存版)(http://pharma-english.com/archives/64)を参照されたい。

■編集後記

今回は英国の医薬品等の規制当局MHRAMedicines & Healthcare products Regulatory Agency)のサイトに発表されている安全性情報からの引用です。

この安全性情報の主旨は、英国では湿疹や乾癬の治療に用いられるエモリエントクリームが衣類や寝具に蓄積し、たばこなどから引火する事故が50件以上起こっており、製品の添付文書やラベリング等に「火気厳禁」の警告を記載すべきというものです。

元々パラフィン配合率が高いものだけが発火のリスクが高いといわれていたのが、パラフィンの配合率に関係なくリスクがあるということです。

なお、米国のFDA、欧州のEMAまた日本のPMDA等他の規制当局は同様の警告を出していないようです。

日本でエモリエントクリームというと化粧品も含めてかなりの製品が該当しそうで、医薬品としても軟膏に良く含まれている日本薬局方収載のワセリンをはじめ結構な品目が該当しそうです。

最悪発火というのは日常的に全身にクリームを塗布している患者さんに起こる可能性がそれなりにあるリスクということで、それほど大量に使っていない場合はいたずらに恐れる必要はないと思いますが、今後の各当局の対応に注目したいところです。

 

電話英語音声も追加しています。

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