背景

発信英語として身に着ける必修フレーズ4は、必修フレーズ2のBで想定していたフレーズである。今回は臨床試験で重要な概念・用語である主要評価項目に関するものである。

先日紹介した必修フレーズ1の文書レビュー依頼メールに対して、Globalチームから日本チームの方針について問い合わせがあったという前提で今回のフレーズを作成している。

このフレーズもそのまま使えることを意図した。なお、Cに入るフレーズは次回にカバーする。

フレーズ4

We don't incorporate the reasons why PFS, not OS, is used as the primary endpoint in the study, in the first round of inquiries because they were not directly asked.

「初回の照会(回答)にはOS(全生存期間)ではなく、PFS(無増悪生存期間)が試験の主要評価項目として用いられた理由は、直接的に聞かれていないこともあり記載しない。」

解説

incorporate [名詞]で「○○を組み入れる(ここでは回答に組み入れる=記載)」という意味になり、includeと同様の言い回しになる。

PFSはprogression free survival(無増悪生存期間)という評価項目で抗がん剤の評価に用いられる。治療後、被験者のがんの症状が悪化せず安定している期間である。

OSはoverall survival drug(全生存期間)という評価項目でPFSと同様、抗がん剤の評価に用いられる。こちらは被験者の生存期間である。

評価項目というのは、臨床試験を行うときにその試験で明らかにしたいことを評価する指標であり、通常主要評価項目と副次評価項目が設定される。このうち、優先順位が高い方が主要評価項目であり、通常主要評価項目を達成できるかどうかが試験の成功とイコールで解釈される。

first round of inquiriesは初回の照会事項のやり取りを意図した。

省エネ英語で発信する際は、冠詞、完了形及び複数形を省略したり、前置詞のミスは無視しても良い。今回は、冠詞を削除し、複数形を単数形とした。また、「OSではなく」の部分の「not OS」及び「直接聞かれていない」の部分の「directly」も省略した。theyの後はreasonsに呼応してwereを置いていたが、reasonと単数に修正したので、it wasと修正している。したがって、実践の際は以下のように省エネフレーズとすることができる。

フレーズ4(省エネバージョン)

We don't incorporate reason why PFS is used as primary endpoint in study, in first round of inquiry because it was not asked.

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