1回1文!目と耳から服用するくすりの英語#33
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https://www.mag2.com/m/0001684701.html#detailbox
■例文:
Music can be a powerful tool in marketing to reach to a specific group of consumers who grew up on specific songs and tell a story about the product.
参考
https://www.youtube.com/watch?v=5xYRmINS3h4
https://www.youtube.com/watch?v=ydg8hWnM_PI
(リンク先へのアクセスは自己責任でお願いします)
■音声:
■語彙:
Music:音楽
■重要表現・解説:
can be [名詞]:○○となり得る。
powerful tool(s) in [名詞]:○○の領域での強力なツール
marketing:マーケティング
to reach to [名詞]:○○に接触する。to reach out toとしても同様の意味で使える。
specific group(s) of consumer(s):特定の消費者グループ。consumerは消費者。specific groupで特定の層の消費者を指している
who grow up on specific song(s):特定の曲で育った。ここではspecific group of consumersを修飾して、特定の曲で育った特定の消費者グループという意味
tell story(s) about [名詞]:○○に関するストーリーを語る。ここでのストーリーはマーケティングの世界で用いられる製品の魅力を伝えるためのストーリーのこと。
■訳:
音楽は、特定の音楽で育った特定の消費者層に訴えかけ、製品に関するストーリーを伝えるための強力なマーケティングのツールになり得る。
■省エネフレーズ:
Music can be powerful tool in marketing to reach specific consumer group who grew up on specific song and tell story about product.
このフレーズを実際に自分で活用する際は、冠詞、完了形、3単現のs及び複数形を省略したり、前置詞のミスは無視しても十分通じる。
今回は、冠詞を削除し、複数形を単数形とした。また、「a specific group of consumers」を「specific consumer group」と簡素化した。
省エネフレーズに関しての詳細は、製薬英語マスターの労力を8割減らすための3つのポイント(保存版)を参照されたい。
■編集後記
こんにちはシュウです。
今回はマーケティングと音楽ということで、米国の医薬品マーケティングで使われているテレビCMと音楽をテーマにしました。
以前も書きましたが、米国では日本と違って、医薬品を処方する医師だけではなく、実際に身体に使用することになる患者さん=一般の消費者への広告が許可されています。
今回の例文は、その一般消費者広告の主な手段であるテレビCMで使われる音楽についてです。
以前、「人は見た目が9割」という本がベストセラーになりましたが、実際コミュニケーションで重要な位置を占めるのは非言語コミュニケーションです。
今回上の参考リンクのところに記載した医薬品は高齢者向けということもあって、その年代の人が若いころに流行った曲をBGMに用いています。
CMを実際に見てみると音声は至極真面目でエビデンスに基づいてFDAに過大広告と言われないように、正確性に注意を払った内容なのですが、見終わってみるとBGMのせいか非常に爽快でポジティブな印象が残ったように感じます。
医薬品に限らずにある製品をマーケティングする場合には、ターゲットとなる仮想の人物を設定してその人物の人生に如何に良い影響を与えられるかを検討します。医薬品だと困難や試練は病気で、その医薬品でその困難や試練を克服する。これがストーリーです。音楽はストーリーを視聴者に染み込ませるのに役立ちます。
消費者が欲しいのは「ドリルではなく、ドリルが空ける穴」であるといわれますが、その製品を使うことでどんな人生になるかをイメージしてもらうためにストーリーは強力な武器になります。
日本でも一般消費者向けのOTC医薬品に関しては、テレビCMが認められていますので、興味のある方は背景にどんなストーリーがあるのかを観察してみると面白いかもしれません。