11文!目と耳から服用するくすりの英語#16

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https://www.mag2.com/m/0001684701.html#detailbox

■例文:

The virtual assistant in the program helps salespeople plan better, act better, and make sure when they choose to see a right healthcare professional, they talk about the right things that the healthcare professional is specifically interested in.

 

■音声:

■語彙:

virtual assistant(s):オンラインアシスタント。この文脈では、AIによる営業活動支援ということで、AIプログラム上のオンラインアシスタントを指している。通常は、近年インターネット上で普及してきた秘書的業務を外注できる仮想のオンラインアシスタントのことを指す。

program(s):プログラム。ここではコンピュータプログラムを指すが、製薬業界では臨床試験のプログラムや教育・訓練のコース等、目的を達成するための一連の活動を指すことも多い。

salespeople:営業の人々。海外ではsales representative(s)又はsales rep(s)と呼ばれる医薬品情報を医師をはじめとする医療従事者に伝達する職種を指す。日本では「医薬情報担当者=medical representative(s)(いわゆるMR)」が相当する。「sales people」と2語にしても良い。一般的に良く用いられる頻度が高い用語の組合せは徐々に1語で表現され、最終的には新しい用語となる。

healthcare professional(s):医療従事者。health professional(s)とも呼ばれる。

 

■重要表現・解説:

help [人] to plan better, act better, and make sure [名詞等]:○○が計画したり、実行に移したり、確実に××することを支援する。help [人] planでも同じ意味。

when [主語+動詞], [主語+動詞]:上記のmake sureの中に入れ子となっている部分。「○○するときに、××する。」
ここでは、「they=salespeopleが適切な医療従事者にアプローチする際に、その医療従事者が興味を持つ特定のトピックを話す」という意味。

a right healthcare professional:(営業活動上)適切な医療従事者。rightは一般的に「正しい」という意味がある。

talk about [名詞]:○○について話す

the right things that the healthcare professional is specifically interested in:その医療従事者が特に興味を持つような適切なトピック。「that」以下は 「the right things」を修飾している。
「[be動詞] interested in [名詞]」は○○に興味があるということを示すのに用いる決まり文句。

 

■訳:

このプログラムのオンラインアシスタントは営業の人々が計画したり、計画を実行に移したり、また、確実に適切な医療従事者を選んで、その医療従事者が興味を持つ具体的なトピックを提供することを支援する。

■省エネフレーズ:

Virtual assistant help salespeople plan better, act better, and make sure they talk with right healthcare professional with right topic.

このフレーズを実際に自分で活用する際は、冠詞、完了形及び複数形を省略したり、前置詞のミスは無視しても十分通じる。今回は、3単現のs、冠詞を削除し、複数形を単数形とした。また、意味が変わらないので「in the program」を削除し、「make sure」以下の入れ子の部分を「they talk with right healthcare professional with right topic」と簡素化した。

省エネフレーズに関しての詳細は、製薬英語マスターの労力を8割減らすための3つのポイント(保存版)(http://pharma-english.com/archives/64)を参照されたい。

■編集後記

今回採り上げたのは、Novartisで導入されているAIによるMR業務支援です。

MRの役割はすでに本文中にも書きましたが、会社の医薬品等の製品について有効性、安全性、品質情報を医療従事者に提供し、自社製品がより使ってもらえるように働きかけることです。
つまり、情報産業としての製薬企業と医療現場をつなぐハブとなる重要業務と言えます。
(製薬企業のビジネスモデルについてはバイリンガル製薬業界概説を参照)

MR業務は他の営業業務と同様に成果が数字で出る業務です。
つまり個人の能力・裁量により大きく成果が変化する業務であると言えると思います。
今回のNovartisの試みが面白いのは、そこにAIを導入して、これまでの情報の蓄積に基づいてどのようなドクターに、どのような情報を持って、何時アプローチするかを支援する仕組みを作り上げたことです。

一般的に、業務をこなす人の知識レベルが上がるほど、仕事のやり方を強制するようなマネジメントではなく、より個人の発想を尊重するようなマネジメントになる傾向にあります。(例:ファーストフード店でのマニュアル業務 vs 研究所での研究職を比べると業務の自由度は圧倒的に後者の方が大きい)

今回のAIによる業務支援ですが、それ相応にトレーニングを受けた営業部隊に導入されたというところが興味深いです。
おそらく翻訳業務で用いる翻訳メモリーのようなもので、過去の事例からの示唆を与えるという位置づけなのではないかと思います。

時系列(縦)とセクション(横)の壁を取り払った人に依存しない二軸での情報共有で、業務成果の底上げを期待されているということでしょう。

Novartis日本法人でも既に導入されているのか、そして他社も同様のプログラムを導入するのか今後も要注目ですね。

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