11文!目と耳から服用するくすりの英語#12

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https://www.mag2.com/m/0001684701.html#detailbox

■例文:

In the US, childhood injuries and deaths are primarily caused by adverse drug events, and psychotherapeutic drugs including antidepressants and central nervous system stimulants have been implicated in rare, but serious, outcomes such as death, suicide, and serotonin syndrome.

 

■音声:

■語彙:

childhood injury(ies) and death(s):子供の健康被害と死亡

adverse drug event(s) (ADE[s]):薬物有害事象。通称「有害事象」又は「AE」。医薬品投与との関係のあるなしにかかわらず、生じたすべての有害なイベント(徴候や症状の発生)を指す。関連性のあるものはadverse drug reaction(s) (ADR[s])と呼ばれる。

psychotherapeutic drug(s):精神治療薬。psychotherapeutic agent(s)とも表現できる。抗うつ薬や抗てんかん薬などが含まれる。

antidepressant(s):抗うつ薬。

central nervous system stimulant(s) (CNS stimulant[s]):中枢神経刺激薬。

suicide:自殺

serotonin syndrome:セロトニン症候群。神経細胞へセロトニンが再度取り込まれるプロセスをブロックする抗うつ薬等により脳内のセロトニン濃度が上昇して発生する。症状は不安、発熱、震えなど。

 

■重要表現・解説:

[be動詞] primarily caused by [名詞]:主に引き起こされる

including [名詞]:○○を含む。例を列挙する際に便利な表現。

[be動詞] implicated in [名詞]:関係づける。通常悪いことに関わりのあるものや人物、責任の所在を明らかにするという意味。

rare, but serious, outcomes:まれだが重篤な転帰。outcomeは治療等による結果を表す。重篤は一言でいうと命にかかわるよう症状を指す。

such as [名詞]:○○など。includingと同様に例を挙げる際に役立つ表現。

■訳:

米国では薬物有害事象が子供の健康被害と死亡の主な原因となっており、抗うつ薬や中枢神経刺激薬などの精神治療薬は、死亡、自殺及びセロトニン症候群などのまれであるが重篤な転帰との関連性があるとされている。

■省エネフレーズ:

In US, childhood injury and death are basically caused by adverse drug event, and psychotherapeutic drug including antidepressant is implicated in rare, but serious, outcome such as death.

このフレーズを実際に自分で活用する際は、冠詞、完了形、3単現のs及び複数形を省略したり、前置詞のミスは無視しても十分通じる。

今回は、冠詞を削除し、複数形を単数形とした。また、psychotherapeutic drugsとrare, but serious, outcomesの例を1つずつとした。

 

省エネフレーズに関しての詳細は、製薬英語マスターの労力を8割減らすための3つのポイント(保存版)(http://pharma-english.com/archives/64)を参照されたい。

■編集後記

今回は医薬品の安全性を語る上で重要な概念である有害事象と副作用について採り上げました。

例文では精神治療薬の有害事象が子供の健康被害の原因であると言っている訳ですが、一方で関連性があると言っています。

つまり、正確には有害事象というよりは有害反応=副作用ということになります。

ただ、ここでは製薬企業が正式に関連性を認めた訳ではなく、医療従事者が報告している事象をベースとしているため、有害事象と言っていると考えられます。

副作用という用語は一般的な英語では「side effect(s)」ですが、こちらは有益だが意図しない作用も含みます。一方今回登場した「有害反応=adverse reaction(s)」は有害な作用に絞った用語です。

「副作用」は医薬品業界経験がそれなりに長い人にとっても奥が深い概念です。医薬品関連の文書では頻繁に見ることが多い用語ですが、どのような意味で使われているのか注意してみると面白いです。

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