11文!目と耳から服用するくすりの英語#20

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https://www.mag2.com/m/0001684701.html#detailbox

■例文:

Amazon has launched its own Basic Care OTC product lineup, which along with its prescription entry, pressures pharma companies to figure out their strategies.

 

■音声:

■語彙:

OTC:一般用薬。フルスペルではover-the-counterと呼ばれ略してOTCとも呼ばれる。処方箋薬と対の概念で処方箋なしで購入できる医薬品を指す。

pharma company(ies):製薬会社

strategy(ies):戦略

■重要表現・解説:

launch:立ち上げる。製品を上市する、発売するという意味でも用いる。

its:「それの」ここではAmazonを指している。

own:自分の

product lineup:製品ラインナップ

along with [名詞]:○○と併せて

prescription entry:処方箋薬(事業)への参入

[], which pressures to [動詞]:そうすることで○○するようにプレッシャーをかける。「which」以下の部分は「along withentry」が入れ子となり、「Amazonlineup」を修飾している。

figure out:考え出す

■訳:

Amazonは自社一般薬ラインナップであるBasic Careを立ち上げたことにより、処方箋薬事業への参入と併せて、製薬企業に戦略構築のプレッシャーを与えている。

■省エネフレーズ:

Amazon launched own OTC product lineup, which along with prescription entry, pressure pharma company to consider strategy.

このフレーズを実際に自分で活用する際は、冠詞、完了形、3単現のs及び複数形を省略したり、前置詞のミスは無視しても十分通じる。

今回は完了形、3単現のsを削除し、複数形を単数形とした。また、「its」、「Basic Care」は意味がそれほど変わらないので削除し、口語的な「figure out」を少し学校英語的な「consider」とした。

 

省エネフレーズに関しての詳細は、製薬英語マスターの労力を8割減らすための3つのポイント(保存版)(http://pharma-english.com/archives/64)を参照されたい。

■編集後記

今回採り上げたのは一般薬ビジネスのトレンドとその裏にあるAmazonの影響力です。

2018年はメガファーマ各社がそれぞれの一般薬事業部をほぼ横並びで手放したのが注目された年でした。

GlaxoSmithKlineNovartisとの一般薬合弁事業を買取、さらにPfizerと一般薬事業を統合(将来的に一般薬事業は独立予定)

 

P&Gは独Merckの一般薬事業を買取

Merckは一般薬事業をBayerに売却

Bristol Myers Squibbはフランスの一般薬企業を大正製薬へ売却

 

以前に処方箋薬自宅配達サービスを採り上げたことがありましたが、一般薬は販売に処方箋が不要でAmazonが扱う他の製品に近く売りやすいことがポイントです。 

本文中にも書いたようにAmazonは既に米国で自社ブランドの一般薬製品ライン(Basic Care)を立ち上げています。

Amazonは商品検索のページを通じてGoogleの検索のように広告を出すことで自社製品をプロモートすることができます。

米国人がモノを購入する際にAmazonを使うことをまず考慮すること、そして風邪薬などの使い古された成分の薬ではジェネリックが普及していることを考えると、ドラッグストアなどの小売業者だけでなく一般薬製造販売業者への影響も甚大と思われます。

まだ、日本のAmazonではプライベートブランドは売られていないようですが、米国で成功を収めれば日本でも導入されるのは時間の問題ではないかと思います。

 

この大きな流れの中で見えるのは、各企業のリソースに関する「選択と集中」です。

 

各メガファーマはコア事業である、より利益率の大きい処方箋薬の研究開発に注力し、市販薬は消費者用製品を扱う企業へ売却という流れになっています。

消費者用製品を扱うメガファーマのJ&Jは日本のドクターシーラボで有名なシーズ・ホールディングスを買収しました。

J&Jの場合は、医薬品、医療機器、消費者製品の3大事業があり、消費者製品の売上はその中で一番低いのですが、製薬企業として知られている会社の中ではトップであり、この立ち位置を強化するためと思われます。

一般薬がメインのビジネスである日本の大正製薬も生き残りをかけて、フランスの一般薬企業を買収したのは上記の通りです。

また、武田がコア事業ではない一般薬事業を売却する可能性が囁かれています。

 

今年も各社の動向に注目です。

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